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風花 花だより 風花 花だより

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 ◆錯 覚

 最近長崎市内の景色が変わりました。車を走らせているとき、「道が広くなったか
な?」と思って周りを見まわすと、確かに広く感じるのですが、道路の幅は変わって
いないんですね。そう、皆さんの中にも同じように感じられた方がいるかと思います
が、歩道橋がなくなっただけなんです。ただ歩道橋がなくなっただけとは思えないほ
どの変わりようで、驚いてしまいますね。人間の目は結構いいかげんですぐに錯覚や
勘違いをします。

 確かに、車が実際に走れる幅は歩道橋の幅分広くなったし、歩行者は階段の上り下
りをせずに横断できるし、景色も良くなったしと、いいことばかりのようですが、歩
行者の危険度は増しています。中には信号無視や車の暴走があるかもしれません。横
断歩道で青信号のときも安全とは限りません。自分の命は自分で守らなければ誰も守
ってくれません。皆さんも十分に注意してください。

 さて、錯覚は人間だけに限ったことではなく植物もあります。ニュースで「秋なの
に桜の花が咲きました。」などと言うのを聞いたことがありますよね。そうあれです
本当は秋なのに異常気象のおかげで「あっ春が来たんだ。」と桜が思ってしまったん
ですね。桜の錯覚です。この植物の錯覚を利用して植物の開花調整を行ったりします
。今日はそれを幾つかご紹介しましょう。ただ、植物によって特質がいろいろと違う
ので、皆さん錯覚しないで下さい。・・・・・ちょっと無理がありますか。

 わたしも以前、長い間錯覚と言うか勘違いをしていた事がありました。菊の開花調
整に電照菊という方法があります。デンショウギクの言葉は聞いたことがあると思い
ますが、それがどんな方法か分かりますか。きっと「夜、電灯を点けて明るくして菊
に昼だと思わせることだろう」と、おっしゃるでしょう。その通りです。ではなぜ明
るくするのかというと、「菊に昼を長く感じさせ、生育を早めるためだ。」と私は思
いこんでいたのですが、菊はこのようには感じてなかったんですね。菊は電照によっ
て昼がずっと続いているので、実際には日にちが変わっているのに、日にちが変わら
ず今日がまだ続いていると錯覚してあまり成長しないのです。つまり電照菊とは開花
を遅らせる出荷調整法です。

 電照菊とは逆に、わざと暗くして日照時間を植物に短く感じさせ、もうすぐ冬がや
ってくるからつぼみをつけなくては、と錯覚させて開花を促進させるものもあります
。これを短日性植物といい、そろそろシーズンを迎えるシャコバサボテンやポインセ
チアがあります。

 また、チューリップは球根をしばらく冷蔵庫に入れることで、「今は冬なんだ。春
がもうすぐやってくるから、そろそろ芽を出そう。」と、錯覚させ、栽培調整を行い
ます。

 “錯覚”おもしろいですね。しかし、怖いものでもあります。皆さん注意しましょ
うね。

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