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 ◆秋の花

 菊、桔梗、鳥頭・鳥兜、竜胆、杜鵑草。

以上の漢字を読んでみましょう。難しいですね。秋を代表する花達です。

 菊「キク」、日本の代名詞と言ってもいい花ですね。奈良時代に中国から渡来し、
わが国の気候、国土によく合ったので、各地で数百年に渡って栽培され、多くの品種
が作り出されましたが、最初の頃は不老長寿の霊花として薬酒に用いられていました

 枕草子に、「あかつきがたより雨すこしふりて、菊の露もこちたく、おほいたる綿
などもいたくぬれ・・・」とあり、また紫式部日記にも「菊の綿を、兵部のおもとの
もてきて、これ、殿のうへの、とりわきて、いとよう老のごひすて給へとのたまはせ
つるとあれば、菊の露れかゆばかりに袖ぬれて、花のあるじに千代はゆづらむ」とあ
り、平安時代の貴族達が菊の節句に行っていた菊の露の若返り法を知ることができま
す。約1,000年前のことです。

 桔梗「キキョウ」、万葉の昔には、キキョウを朝貌(あさがお)と言っていました。
古くは七夕に用いる花とされていました。当時は陰暦だったので7月7日はもう秋だっ
たからです。ちょうどキキョウが咲く頃でした。

 鳥頭・鳥兜「トリカブト」、北半球の温帯地方に自生し、日本にも本州中部以北に
見られます。イギリスでは庭園の植え込みなどで栽培され、日本では切花用に外国種
や日本種との雑種が栽培されています。根に毒があるのは有名ですが、強壮薬などと
しての薬としても用いられています。しかし、分量を誤ると死んでしまいますので注
意が必要です。以前、有名な本草植物学の博士が処方を誤って命を絶っています。

 竜胆「リンドウ」、アフリカ以外の亜寒帯から熱帯産地に約500種が自生し、日本
には14種とその変種が自生しています。以前は濃ブルー色で花があまり開かないもの
がほとんどでしたが、現在は淡いブルーから濃ブルーまで、また花が開くタイプも多
く、ピンクや赤紫、それに白や黄色まで多く出まわっています。

 杜鵑草「ホトトギス」、名前の由来は野鳥のホトトギスの胸斑が花の花被片(花弁
の様に見える)にある紫斑と似ているからです。花色は紫系が一般的ですが、黄色種
も多く、洋蘭のおもむきがあります。

 「キク」、「キキョウ」、「トリカブト」、「リンドウ」、「ホトトギス」。さて
、いくつ読めましたか?ひとつ、ふたつの人が多いんじゃないですか。

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