◆バラ (3)
オールドローズ
1867年にフランス(ハイブリット系第一号の品種名)が作出される以前のバラを、一
般的にオールドローズといいます。オールドローズは非常に品種が多く、系統的に見
ても12系統以上もあり一部例外はあると思いますが、特色として初夏までに咲く一季
咲きで、香りが強く非常に豊かです。それから、原種に近く長年育て継がれ強い性質
の品種が現代に生き残ったので、病害虫に強く現代バラに比べたら育てやすく、日本
でも最近人気があります。オールドローズはヨーロッパでの栽培方法や性質が紹介さ
れていますので、日本の気候条件や土質によって多少違うときがあります。現代バラ
と同様品種ごとに育て方が違うので、難しく考える必要はなく栽培しながら対応して
ください。
イングリッシュローズ
紀元前から現代まで、優雅な花形と豊かな香りに支えられて育て継がれたオールド
ローズ。残念なことにほとんどのオールドローズが一季咲きです。イギリスの育苗家
デビット・オースティンはオールドローズの特色を持ちながら四季咲きのバラを作り
出そうと半世紀以上の年月をかけて100種類以上の品種を発表しました。これを、イ
ングリッシュローズといい、いわば商品名です。
原種ローズ
バラの原種はおよそ200種類ありますが、現代のバラの祖先はこの中の8から10種類
ほどと考えられています。この中に日本原産のノイバラ(ロサ・ムルティフローラ)と
テリハノイバラ(ロサ・ウイクライアナ)の2種があり、ノイバラは房咲き性と強健性
を、テリハノイバラはよく伸びる性質を現代バラに引き継いでいます。現在一年中バ
ラの花を楽しめるのは、中国原産のコウシンバラのおかげです。庚申(かのえのさる)
のバラで60日ごとに花を繰り返し咲かせる意味で、四季咲きバラの性質はこのコウシ
ンバラのおかげです。日本でも古くから栽培されています。西洋バラと呼ばれるロサ
・ガリカ、ロサ・ダマスケナ、ロサ・ケンティフォリア、ロサ・フェティダ、ロサ・
アルバからは花の大きさ、花色の豊富さ、香りの素晴らしさなどを現代バラに残して
います。
このようにバラといっても長い歴史があって、色々な人の手によって現代のバラが
あります。今後も発展進歩していって、どんどん素晴らしいバラの花を咲かせてほし
いものです。 |