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◆毒

 最近、二冊の本を買いました。ひとつは「巨樹・巨木」で、数百年から数千年は生
きている日本全国の674本の非常に大きな木が紹介されている本で、もう一冊は「毒
のある植物」という本です。今回は毒のある植物をいくつか取り上げてみます。

☆トリカブト たいへん有名な、毒を持つ植物ですね。全草に毒がありますが、特に
       根にアコニチンという猛毒を持っています。山地の日陰に生え、烏帽
       子の形をした紫色の花を秋に咲かせます。毒々しさがある花なので食
       べることはないでしょうが、春の新芽どきに山野草や薬草と間違えな
       いように注意が必要です。若芽がゲンノショウコやセリと似ています
       。万一食べたら、口から体中にわたってしびれ、息ができなくなり命
       を落とすこともあります。

☆ミズバショウ 尾瀬の湿地に咲く神秘的な美しい花が有名ですが、全草にシュウ酸
        カルシウムの針状結晶を含んでいます。これが中毒の原因で、口に
        するとヒリヒリと痛み、汁に触れると皮膚が炎症を起こし、水泡が
        できます。これらは、サトイモ科の植物の特徴です。

☆スズラン 純白で清楚な花をつけるスズラン。花屋さんで売っているのはドイツス
      ズランで、根に毒素があります。古来ヨーロッパで強心利尿薬として利
      用していましたが、毒作用が非常に強いので今は使っていません。

☆シュウカイドウ ラテン語の`ベコニア`はよく知られています。開花期が長く花壇
         などによく植えられています。全草にシュウ酸を多く含み毒作用
         が強く、子供なら茎一本で命にかかわります。シュウ酸中毒は胃
         洗浄や吐剤を服用すると逆に悪化します。炭酸カルシウムなどの
         カルシウム剤が効果があります。

 他にもたくさん、毒を持つ植物が身近にあります。安易に口に含んだり、樹液に
触ったりしないように注意しましょう。しかし、これらの有毒植物も漢方薬として利
用されるものがたくさんあり、毒と薬紙一重です。でも、素人治療は危険ですから、
決してしないようにしましょう。

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