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◆超精密科学工場

 カメラ・時計・パソコンなど、人間が作り出した精密機械は現在たくさんあります
が、自然界は、人間の力ではとても及ばないすばらしい力を持っています。その一つ
が植物です。植物のからだはまさに、「超精密科学工場」と言えるものです。

 人間などの動物といっしょで、まさに生きています。呼吸をし、食事をしています
。ただ、動物とはその方法が違うだけです。人間などの動物は、空気(酸素)を吸って
二酸化炭素を吐き出していますが、植物は逆です。みなさんもよく知っている光合成
です。

 光合成とは、水を根から吸い上げ、二酸化炭素を空気から取り入れ、光のエネルギ
ーによる葉緑素の働きで炭水化物(でんぷん)を作り、酸素を吐き出すことです。植物
はこのでんぷんで、自分のからだを作ります。植物自身が作ったでんぷんが、植物に
とっては主食みたいなものです。

 このように、植物は便利なことに主食を自分で生産しているわけです。水・光・酸
素を原料にして「光合成」というシステムで食料を生産する「超精密科学工場」と言
えるでしょう。このことから、植物には光が大切だとわかりますね。日陰で育つ植物
もありますが、日陰なりの光が必要です。

 さて、人間が米やパンなどの主食だけでは不十分であるように、肉や魚、野菜、果
物などのような副食が植物にも必要です。これが肥料と言われているもので、チッソ
・リンサン・カリの三大栄養素に、カルウム・マグネシウムを加えて五大栄養素と言
います。この中で最も大切な栄養素はチッソで、主に葉や茎を成長させるものです。
リンサンは花や実を充実させ、カリは根の成長を促します。また、カルシウムは副食
というよりも土の酸性を中和する働きをし、マグネシウムは葉緑素を構成する成分に
なります。

 これらの栄養素は、光や二酸化炭素のようにどこにでもあるというものではありま
せん。ですから私たちが肥料として植物に与える必要があります。与えるときの時期
や量、成分バランスなどが重要で大切です。木なのか、葉もの野菜なのか、実もの野
菜なのか、花を楽しむ植物なのかなどによって、肥料の成分バランスには気をつかい
たいものです。

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