◆スイセン
まだまだ寒い日が続いていますが、花たちは「もう春がそこまできているよ」とさ
さやいているようです。
チューリップ、フリージア、アネモネ、スイトピー、パンジー、マーガレット、ポ
ピー、水仙、春は一年のうち一番多くの花が咲き、樹木も新芽の青葉を育て、心ウキ
ウキとたのしくなる季節ですね。今は冬まっさいちゅうですが、花屋はこれらの花た
ちでにぎわっています。名前もあいらしくていいですね。
さて今回はスイセンをとりあげてみます。
◇スイセン(水仙)
別名 :ダッフォルディル、キンサンギンダイ、セッチュウカ(雪中花)
学名 :ナーシッサス(またはナルシサス)
原産地:ヨーロッパ地中海地方 ピレネー地方
花言葉:自己愛
スイセンは英語でナーシサス、フランス語でナルシス、ギリシャ語でナルキソスと
いいますが、学名のナーシッサスは、ナルキソスから由来しているといわれていま
す。昔、それは美しい少年がいました。名前はナルキソス。だれもがその美しさに
ひかれましたが、中でもニンフ(妖精)のエコーは、ナルキソスを深く愛し彼を一心
に求めました。しかしナルキソスは気高くエコーを無視しました。愛が報われない
エコーはやせ衰えてしまい、とうとう声だけになってしまいました。やがてナルキ
ソスは復讐の女神ネメシスによって池に映った自分をニンフたど思いこみ自分自身
に恋をしてしまいました。ひたすら思い焦がれ、報われないまま死んでしまい、ス
イセンに姿を変えてしまいました。
エコー(こだま)やナルシストはギリシャ神話が語源の用語だったんですね。そして
、花言葉の自己愛も、このような訳からつけられました。
しかし、ナルキソスの語源の由来にはもう一説あります。それはナルケが語源だと
いう説です。ナルケには昏唾、麻痺させる、という意味がありますが、スイセンの
球根にはナルシンという、食べたら身体が麻痺し死に至るときもあるという猛毒を
含んでおり、19世紀までのヨーロッパでは、花の強い香りが麻酔のもとだと信じら
れていたからです。スイセンの強い香りから連想される説です。私は美少年の説だ
と思うんですが、皆さんはどうおもわれますか。
さて、日本にはニホンスイセン一種類だけが野生していますが、これはかなり古い
時期に中国から渡来したものです。原種やこれに近いものは60種類以上あり、これ
らを親にして、300年以上前からイギリスを中心に品種改良が進み、今では1万数千
種類も品種があります。ヨーロッパでスイセンといえば、花が大きいラッパ咲きの
ものをさします。日本でも球根や切り花、鉢植えでラッパスイセンが増えつつあり
ます。皆さんもスイセンを楽しんでみませんか。
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