◆パンジーとスミレ
最近のガーデニングブームによって、花苗の種類と量の拡大は、目を見張るものが
あります。
その代表的なものががパンジーです。品種改良が進み、栽培技術も進歩すると共に
出荷時期が早まり、以前は1.2月ころだったものが12月になり、11月になり今では10
月から多量に出荷されています。
パンジー(三色菫 サンシキスミレ)は、自然界には存在しない、人工的に作り出さ
れた園芸品種です。
スミレ科スミレ属で、この種類はヨーロッパ・南アフリカ・アジア・北米南米とほぼ
世界中に産し、400種以上が知られており、日本には50種類以上が自生しています。
春から初夏の頃、野山を歩くと数種類のスミレは簡単に見かけることはできます。
地上10cm位に花径2cmほどの花を咲かせ、紫・白桃・黄色の花色です。
一方、パンジーは、19世紀初頭にイギリスのトムソンという園芸家によって改良が
始められ、百数十年の間に花の大きさ、花色などすべての点で野生種からは創造でき
ないほどの大きな花をもつものや、多彩な色のものが作り出されました。近年は日本
でも開発が進み数百種類あります。
パンジーは、もとの親であるスミレの種類によって2つのグループに分けられます
。ひとつはヨーロッパ中・北部に自生するビオラ・トリコロールを主体に発達したふ
つうのパンジーのグループで、「ガーデンパンジー」といい、もうひとつはピレネー
山脈に自生するビオラ、コルヌータから改良された野生型に近いグループで「タフテ
ッド・パンジー」という。
ガーデンパンジーは花の大きさによってさらに巨大輪系(花径8cm以上)大輪系(花径
6-8cm)中輪系(5-6cm)の3つのグループに分けられ、タフテッドパンジーは大輪系ビオ
ラ(花径4cm前後)と小輪系(花径2cm前後に分かれ、小輪系は原種に近く多花性で性質
は強く育てやすくバイオレッタと呼ばれる。他に切り花用に改良されたものがある。
◇パンジーを育ててみよう
種からも育てられますが、今回は苗から育てる育て方をお話します。
苗を選ぶ時注意することは、花の多少は問題にせず、株がしっかりしたものを選び
ます。それは全体が引き締まっていて葉の色つやが良いもので、根が発達している
ものです。(ポットから静かに株を持ち上げて根を見る)
巨大輪系は花数が少なく雨にも弱いので花壇には中〜大輪系や、タフテッドパンジ
ーが向いています。
鉢植えなら5号サイズ(15cm)に1株、プランター〈普通サイズ)なら4〜5株を目安に
、底のほう20%くらいに、水はけを良くするため軽石やゴロ土をしき、草花用培養
土に植えつける。花壇は水はけが良く、日当たりも良いところを20cm以上耕してか
ら植えつけます。
肥料は固形の化成肥料を1週間後に適量与え、寒い時期は1ケ月半〜2ケ月に1回、
3月からは6月くらいまでは1ケ月に1回追肥します。枯れはじめた花は、早めに取っ
てやり、株が弱らないようにします。
5月から6月頃まで、次々と花を咲かせて楽しませてくれるパンジー。育ててみませ
んか。
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