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◆秋を代表する花「秋の七草」

 秋桜(コスモス)が秋を連れてやってきました。
 秋を代表する花には、リンドウ、キキョウ、コスモスなどがありますが、今回は
「秋の七草」の話をします。

◆萩(ハギ)
 「秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば、七種の花 萩の花 尾花  葛花 
  なでしこの花 女郎花 また藤袴あさがほの花」            
                             万葉集 山上 億良

 万葉の昔より秋の花として身近に親しまれてきた七草の中でも筆頭といえばハギ。
 草冠に秋の萩という字からも人気のほどがわかります。お彼岸に食べるおはぎは
 「萩の餅」のこと。

◆桔梗(キキョウ)
 憶良の七草の歌で「あさがお」はキキョウだと言われています。七草の中では大き
 な花なので夏の着物や浴衣の模様に良く使われます。本能寺の変で有名な明智光秀
 の家紋が桔梗であるのは良く知られています。

◆藤袴(フジバカマ)
 薄紫の花色と筒のような形からついた名前です。地味な花ですが、葉や茎に香気が
 あり、中国では香料としてハーブのように愛用されています。

◆薄(ススキ)
 野山に出没する動物の尾のように見えたのでしょうか、別名「尾花」といいます。
 子供の頃ススキの葉で手を切ったのを思い出します。

◆撫子(ナデシコ)
 昔、愛児を失った親がその子の愛した花を形見として撫でさすったのがナデシコの
 名の起こりと言われ、別名「形見草」とも言われています。春に咲くセキチクやト
 コナツなどナデシコもたくさんの種類がありますが、秋の七草はカワラナデシコの
 ことです。

◆女郎花(オミナエシ)
 契りを結んだ恋人に振られてしまい、悲しみにくれた女は川に身を投げて死んでし
 まいました。その女が脱ぎ捨てた山吹がさねの衣が、1本の黄色い花と化けました。
 悲しくせつない「女郎花」の由来です。

◆葛(クズ)
 マメ科のつる性多年草で、9月頃紫色の花を房状につけます。昔の歌に白い葉裏を
 愛でて、「裏見」を「恨み」にかけたものがあります。根からでんぷんが取れ食用
 に、又干したものは「葛根」と言って漢方の解熱剤に使われています。


 昔の人には、心のゆとりや自然を愛する気持ちを感じますね。
現代人の私たちもたまには、おはぎや葛餅を食べながらススキやおみなえしを飾って
お月見をしたいものですね。
 今年は10月5日(月)が中秋の名月、十五夜になっています。

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